カレンダー特集 Vol2.ジャパンスリーブ デジタルプリプレス部様
2007/03/29

デザイナーさんや実際に印刷する工場との間で、印刷手法の検討や製版作業などを行った株式会社ジャパンスリーブ デジタルプリプレス部 杉原様にお話をお伺いしました。
今回のカレンダーを作成するに当たって使った印刷手法は?
メインはパールニスのいろんな色を変えたものを利用したことですね。今回は先にそのニスを塗って、4色のプロセスインキをFMで印刷したところがポイントだと思います。
普通はニスの上に4色プロセスインキは思い通りに載らないんですよね。そんなにきれいにはいかないんです。はじいてみたり、印刷適正が悪くて、きちんと網点が印刷できないんです。
今までにそのような印刷は試した事はなかったのですか?
やはり普通はパールを下に引くということはしないですよね。最初からよい印刷物ができない、やっても無駄だよという前提がありますから。
今回のカレンダーを作る前に、女神インキさんの刷り見本でニスを先刷り・後刷りを行ったのが一番最初ですね。この刷り見本は、デザイナーの仲先生のアイデアだったのですが、効果が別々に見えるのはなかなかいいんじゃないでしょうか?
カレンダーを印刷する上で、苦労した点は?
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身構えていたんですが、網点もきれいに出てくるし、思った以上に色の表現ができたんですよね。もちろん色の調子を合わせたり、濃度を調整したりはしました。
水幅の調整はしましたが、そのほかはいつも通り印刷することが出来たと静岡工場の担当者は言っていましたが、そういう意味で今回は女神インキさんの印刷適正の良好なインキとパールニスの相性が非常によかったのがポイントではないでしょうか。
では気をつけた事はありましたか?
下地にパールを載せる形になるので、ポジフィルムを色分解したときの調子再現についてはスナップを効かせた(コントラストをつける)形にしました。影一つ取るのに画面が浮き上がるような感じに、手前を少し明るめにして、奥の方を暗めになるようにスキャナ上で調整を行い製版をしました。
カレンダーのデザイナーである仲さんとはどんな打ち合わせを?
仲先生は非常に印刷知識を持っておられ、適切な判断をしてくれるので助かりました。デザイナーさんのなかには、その人の話の意図をしっかりと読まないといけない方もいらっしゃるのですが、仲先生の場合はポイントをストレートに話してもらえるので。
印刷知識を多く持っているとスムーズですし、印刷の限界を知っていて、そのプラスアルファのデザイナーさんでしたら、非常に印刷会社としてやりやすい。限界を知らずに限界ばかりを追い込んでいくと失敗する場合もありますけど。
デザイナーさんには印刷知識を持っていてほしいという感じですか?
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株式会社ジャパンスリーブ |
限界を知っていてほしいけど、限界を知り過ぎることでデザイナーさんが妥協してしまうのは本末転倒ですよね。そうなってはほしくないです。
我々はデザイナーさんと一緒に相談しながら、挑戦していくようなスタイルでやっていますので。弊社はデザイナーさんに、あれがだめ・これがだめと言わない方だと思います。デザイナーさんが突拍子ない事を行ってきたのに挑戦するのが好きなんですよね。もちろん、そのためには、密なコミュニケーション(打ち合わせ)を取ることが一番ですよね。
ジャパンスリーブさんは、常にデザイナーと一緒に挑戦していくスタイルなんですね?
そういう意味では、今回のカレンダーについては、非常にいい例だった気がします。会社としても、常に新しい印刷に挑戦していくという方針を掲げてますから。具体的には、月に2?3回はだめもと(損してもいいから)でもやってみようというスタンスで種々のテスト印刷をしています。
普段はどんな印刷物に挑戦しているのですか?
弊社はパッケージがメインですね。いろんな形のパッケージを営業部の方で考えて、提案に持っていってますよ。もちろんお客さんからご要望を受けていろいろ試行錯誤する場合もあります。一年経つと何百と作っている。採用されるのはそのうちの少しだけですが。
最後に一言
想像以上にいいものに作り上げることができました。我々印刷の知識を超えた形で、いい勉強になり、技術力もあがったと思ってます。今後もこういった前例のない印刷物に挑戦していきます。
取材協力
株式会社ジャパンスリーブ Web : http://www.japansleeve.co.jp/
お問い合わせ
女神インキ工業 営業部
〒116-0002 東京都荒川区荒川1-33-5
tel. 03-3803-6161
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