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省電力UVインキがいま選ばれる理由

UPDATE: 2014年1月14日 10:00 sp_title_highsenUV.jpg

自然環境への配慮、効率的な印刷プロセスの構築、これらは日々変化し続けている印刷業界において常に問われているテーマです。その解決策の一つとして、近年注目されているのがLED UV印刷や高感度UV印刷と呼ばれる、次世代UV印刷技術の導入です。これらの技術はUVインキと、UVランプの進化によって実現されてきています。そこで今回は次世代UV印刷を詳しくご紹介いたします。

省電力型UVシステムの呼称 (社団法人日本印刷産業連合会の定義による)

1.LEDシステム(LED-UV)
専用の高感度UVインキを用いて、LEDランプ1灯のみを使用し、オゾンと熱の発生を抑制する省エネルギー型システム。

2.ハイブリッドUVシステム(H-UV)
専用の高感度UVインキを用いて、メタルハライドランプ1灯のみ使用し、赤外線と短波長をカットして、オゾンと熱の発生を抑制する印刷システム。

3.省エネUVシステム
専用の高感度UVインキを用いて、従来型UVランプの灯数を3-4灯から1-2灯に削減するシステム。

女神インキ工業の省電力UVインキの上記各システム対応とその特徴は、別表 をごらんください。

高感度UV印刷とは? *上記定義の 2.ハイブリッドUVシステム(H-UV)に該当します。

従来よりあるUV印刷のメリットと言えば、様々な素材に印刷することができる、優れた乾燥性に伴う印刷プロセスの短縮化、パウダーレスによる作業環境改善、揮発性有機化合物(V.O.C.)を発生させないといった環境への配慮などがありました。ただし、UVランプなどの価格が高い、オゾン発生に伴った排気ダクトが必要という課題があったのも事実です。そこで登場したのが高感度UV印刷です。従来のUV 印刷機に比べてインキの紫外線硬化の感度を高めることによって、UVランプ数を減らし、大幅な電力消費削減を可能にします。赤外線波長とオゾンを発生させる短波長をカットするランプを使うことで、印刷物にかかる熱やオゾンの発生を抑える、また機械の省スペース化などのメリットが特徴です。高感度UVシステムのUVランプ波長は300nmから500nmで、下記のLED UVシステム(波長は非常に狭い、単一波長365nmか385-395nm)と大きく違うところです。

従来型UVランプと高感度UVランプ波長域比較
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メタルハライドランプ:200nm-500nmの波長域をもちます。長波長域の出力が高いので、重ね刷りした深度のあるインキ層の硬化に向いていますが、短波長域100-280nmからオゾンを発生させ、500nm以上の長波長域からは熱が発生します。オゾンは有害で、0.1ppm以下と環境規制があります。

高圧水銀ランプ:短波長域の出力が高いので、インキ層の浅い二スなどの硬化のために、多く使われています。メタルハライドランプと同様に、280nm以下と500nm以上の波長はオゾンと熱を発生させます。

女神ブランドUV MEGACURE FA QD シリーズ

社団法人 日本印刷産業連合会の定義分類の 2 と 3 に対応する省電力UVインキです。女神インキ工業は小森コーポレーション社やハイデルベルグ社型のハイブリッドUVシステム向けのプロセス4色、中間色等のラインアップを取揃えております。

印刷機メーカー
株式会社 小森コーポレーション 様 H-UV(ハイブリッドUVシステム)

LED UV 印刷とは?

数年前より一般の家庭でも利用されることが増えてきたLED(発光ダイオード)。そのメリットといえば、通常の電球に比べ、ランプ寿命が長く、また消費電力が少ないです。そんなLEDの特徴を最大限、印刷でも利用できないかと各印刷機のメーカーさんたちが開発に取り組んできたのが、LED UV印刷機です。従来のUV印刷に比べると、消費電力の大幅な低減・ランプ交換頻度の改善、従来型UVランプと違って瞬時の点灯、消灯が可能なので、準備時間短縮などのメリットがあります。単一波長に対応する光開始剤を使っていますので、感度が高く、LED UVインキは300-500nmの波長を持つ高感度UVシステムでも硬化します。

LED UV LAMP 波長
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女神ブランドUV MEGACURE LED シリーズ

社団法人 日本印刷産業連合会の定義分類の 1 に対応する省電力UVインキです。LED UV印刷システムは、ランプの波長は単一で、非常にエネルギー効率の良い環境対応型省電力UV印刷システムを実現できます。リョービMHIグラフィックテクノロジー社のLED UV印刷システム向けに、プロセス4色、中間色、マット、グロス、サテンのニス、金銀のラインアップを取揃えております。

印刷機メーカー
リョービMHIグラフィックテクノロジー株式会社 様 Webサイト

後付省電力UV印刷とは?

新台印刷機の導入のほかに、既存の油性印刷機に後付けユニットを提供しているメーカーもあり、比較的少ない追加投資で実現することも可能です。後付UVランプモジュールメーカーは多数あります。適切なメーカーおよびシステムをご紹介することもできますので、弊社へお問い合わせください。

女神インキ工業のさらなる取り組み

女神ブランドUV MEGACURE LED MSP シリーズ

高感度UV、LED UV 印刷は被印刷物、特にフイルムに熱を与えず、熱収縮させることがないので、紙以外の表面処理済みの易接着フイルム、PET、CPP、PVC、OPP、PE、蒸着アルミ紙など被印刷原反の種類を選びません。良好なラボテスト結果が得られていますので、リョービMHIグラフィックテクノロジー社の御協力を仰ぎつつ、将来的には厚紙、薄紙だけでなく、ラベル、シール需要にも対応すべく、実機テストを積み重ねております。
*非吸収原反の印刷適性は、表面処理など諸条件に影響を受けやすいので、必ず事前密着テストを行ってください。

既存印刷システムを超える印刷品質と作業効率を求めて

油性インキと比べてUV印刷はグロスが不足するという通念は払拭されつつあります。省電力UVランプモジュールをインターデッキからデリバリー側へ一灯だけ設置することが可能になったので、結果的に印刷ユニットから距離が取れ、硬化時間を稼ぐことにより、UV照射即乾燥に起因するレベリング不足は、改善されました。

インクジェットのようなデジタル印刷では表現しきれない質感を高級印刷物、カタログ、食品パッケージ分野で実現すべく開発、改良を進めております。例えば、はじきニス、光沢ニス、マットニスを高感度化することにより、原反の種類を選ばずに実現できるよう研究開発を推進しています。

これらの印刷機の進化に合わせて最適な「パッケージ用UVインキ」を女神インキでは提供しています。
女神インキ UVインキ全製品ラインアップ

本インキに関するお問い合わせ

女神インキ工業株式会社 営業部
〒340-0822 埼玉県八潮市大瀬1-9-5
TEL:048-994-4770

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